MOD作成(1)


準備

MOD作成に必要なもの

あると良い知識

ここでいきなり全て導入/理解する必要はありません。必要になった時にその説明の項目で随時導入していきます。

ある程度の英語知識(中学卒業/高校初期程度)
Kitに付属されているREADMEがある程度読めないと苦戦することになります。翻訳サイト等を駆使するのも手です。意味は分からなくてもニュアンスが分かり、分からない単語を調べればある程度理解できれば問題ありません。

3DCGの作成/編集の知識/ソフト
BanishedMOD作成の鬼門と個人的に考えている3DCG(fbxファイル)、3DCGの知識がありfbxフォーマットのファイルさえ作成できれば8割はMOD作成できていると言っても過言ではありません。

しかしいきなりfbxをいじるのは慣れてないとかなり難しいので、まずは3DCGの手始めとして初心者にも分かりやすいMetasequoia(メタセコイア)を触ってもらいます。

それができたら高機能3Dエディタを使いfbxをいじっていきます。

コマンドプロンプトの知識
MOD作成もソフトウエア開発です。ソフトウエアの開発時にはコマンドプロンプトからの操作も割と必要になることがあるのでこの機会に覚えてしまいましょう。
READMEに随所に見られるコマンド、例えば次のような操作を知っていれば十分です。
ファイル操作(ディレクトリ移動)
ファイル実行
\(/) .. 実行オプション 等の特殊文字/機能


必要なハードウエアとソフトウエア

ハードウエア
Banishedが快適に動く程度のPCさえあればなんとかなると思います。その他に特別なハードウエアの準備は不用です。fbx作成のために高機能の3Dエディタを導入しますのである程度のPCスペックは要求されると思います。ノートPCやグラボなし(オンボ)はもしかしたら厳しいかもしれません。


ソフトウエア
MOD対応バージョンの本体とMOD開発キット
http://www.shiningrocksoftware.com/mods/からダウンロードしておきます。
内容 説明
Banished本体 Beta 1.0.4以上必要です。
Mod Kit Mod Kit Downloadから
以降に記載のバージョンはMod Kit配布開始時点のものです。最新バージョンが異なっている場合は適宜読み替えてください。
Modの作成にはVisual Studio 2012 更新プログラム 4 の Visual C++ 再頒布可能パッケージが必須です。

3DCG用ソフトウエア
このページではmaya2012を使っていきます。blenderやtrueSpaceでも作成できますが、初心者には高機能すぎて使いづらいように思います。
ページ右上に体験版もありますので起動確認をおすすめします。
http://www.autodesk.co.jp/adsk/servlet/item?siteID=1169823&id=18220911&linkID=14165147


以降は使いやすいものを使ってもらえばいいでしょう。

画像編集ソフト
透過処理された画像(.png)を作れるのでしたらなんでも構いません。
Paint.Net(窓の杜)(本家)は操作性等の点でお勧めできます。もちろんGIMP等の高機能なものでもかまいません。
Paint.Netは.NET Framework 4.5以上が必要です。
正直ただのpaintでも問題ありませんが、見栄えやアイコン作成で必要になりますので導入をおすすめします。

テキストエディタ
作り方の説明でKitに付属されているexamplle内のテキストファイルと比較していきながら、リソースファイルを作成していきます。
タブ機能(複数のテキストファイルを開く用)と行数が表示されるテキストエディタの導入をおすすめします。gPadMeryなんかが良いように思います。
代表的なテキストエディタ
http://blog.codecamp.jp/10texteditors-for-beginner/

コマンドプロンプトをつかって.pkgからソースを吸い出す


ダウンロードとフォルダ管理

MODを試すためにはまず、
公式(http://www.shiningrocksoftware.com/mods/)からBanishedKit_1.0.4.Beta.zipを落とします。
同時にBanishedPatch_Any_To_1.0.4.Beta.zipも落とし、Banishedをアップデートします。
Banished ver1.0.4へのアップデートの方法はインストールフォルダに上書きコピーで問題ありませんが、
あくまでβですので現行バージョンのデータ、セーブはバックアップを推奨します。

ダウンロードできたら、MOD作成で重要なBanishedKit_1.0.4.Beta.zipを解凍してください。
するとBanishedKit_1.0.4.Betaという名前のフォルダが展開されるはずです。
そしてそのファイルの名前を「BanishedKit_1.0.4.Beta」から「BanishedKit」にリネームしてください(重要)。
理由はBanishedKit_1.0.4.Betaに含まれている .(ドット)が特殊な文字のため邪魔になるからです。

リネームしたフォルダをCドライブの直下に置きましょう(必須ではありませんが説明はC直下で進みます)
日本語の名前がつけられているフォルダの中に置くのはおすすめしません(今回はそこまで影響はないですが一応)
置ければこうなっているはずです。
c_oku.jpg

ファイルの点検と要約

ではCドライブ直下に置いたBanishedKitに移動します。
開くと、フォルダ:bin、example、resouce html:README batファイル:BuildExamples、BuildResouces
があるはずです。
ここで拡張子の表示設定をしていない人は必ず「拡張子が表示される」ようにしてください。
方法はOSのバージョンによって微妙に異なってきますのでググってください。

さて、拡張子の表示ができたらREADME.htmlを開きます。
このwikiにもMODキットReadme(原文)があるので、そこをかわりに参照しても構いません。

1. Banished Toolkit Prerequisites
MODを作るための環境設定が記されています。
14/09/04現在 この部分はすでに有志の方が日本語化されているので、MODキットReadme(和訳)も参考にしましょう。
環境設定の導入方法説明は省略します。まんまREADMEに書いてあるものを導入するだけです。
注意点はフォントのインストールが必要になるかもしれないところです。
MODキットReadme(和訳)を参考にしてください。フォントはググると出てきます。インストールも簡単です。

2. Toolkit Contents
BanishedKit_1.0.4.Beta(BanishedKit)の中身の概要が書いてあります。
この項目もすでに有志の方が翻訳しています。
ここで「/bin」と言うワードに注目してください。ここでの[/(スラッシュ)]はフォルダという意味を指しています。
つまり/binは「binフォルダの中身」という意味になります。
コマンドプロンプト操作で重要な意味を持ちますので、頭の片隅に置いておきましょう。

3. Command Line Parameters
コマンドプロンプトの知識がない場合、英文以外は意味不明の呪文に見えるはずです。
しかしまだこれらは使わないので3.の項目はふ~ん程度の認識で構いません。

4. Getting Started
4.1の概要は、MOD作成のためにゲームファイルから資源(ソース)を吸い出そうという意味です。

まずBanishedKit/bin (←つまりBanishedKitフォルダの中にあるbinフォルダの中)に
WinDataフォルダを新たに作成してください。
そして作成したWinDataの中にBanishedがインストールされているフォルダの中にある
拡張子が.pkgのファイルをすべて入れてください。
Banishedがインストールされている場所はsteamやら公式やらで異なります。
(4.1のCopy the .pkg files from the game......の部分に
インストールされている場所の例が書かれています。参考にしてください)

ここまでの結果を画像で確認しましょう。
WinDataの作成
zero_2.jpg

.pkgのコピペ
zero_3.jpg

コマンドプロンプトの導入


4.2(Open a command prompt and...)を見てみましょう
ついにコマンドプロンプトが登場します
コマンドプロンプトはどのWindowsOSであれ名称は若干異なりますが初めから必ず用意されています
スタートメニューから「コマンドプロンプト」を探してみましょう(ファイル名を指定して実行で起動する方法もありますがここではそれは避けます)
各OSでコマンドプロンプトが置いてある場所が微妙に異なりますので場所はググってください

スタートメニューから見つかったらそのコマンドプロンプトをスタートメニューに登録しましょう
「スタートボタン」を推すときにリストアップされるようになります 何度もお世話になるので是非

ではコマンドプロンプトを起動しましょう
なんか黒い画面がでてきます 多少画面に初期から映っている文字は違うかもしれませんが問題ありません
zero_4.jpg

ここからはキーボードがメインになります では最初に表示されている文字を理解しましょう
なるだけわかりやすく解説しますが、自分でググって自分にマッチしたサイトを見つけ理解する方が早いです
コマンドプロンプト/ディレクトリ移動の解説サイト

さて、上画像の最初の二行はともかく

「C:\Users\Root>」とはなんでしょうか
これは普段フォルダを開いて、そのフォルダ(C:\Users\Root)の中身を閲覧しているのと同義です
zero_5.jpg

閲覧してるという感覚が分かりにくい人はコマンドプロンプトの画面で「dir」とタイプし、Enterしましょう
すると結果がでてきます
zero_6.jpg
OSの仕様?で普通にファイルを開いて見ている場合は日本語化されてしまって分かりにくいですが
マイドキュメントはDocmentsといったようにきちんとフォルダの中身が見れているのが分かります

さてこれで少しコマンドプロンプトについては理解出来ました
ではREADMEの4.2に書いてあるchange directory to the toolkit. (C:\BanishedKit) をしてみましょう
直訳するとディレクトリをtoolkitある場所に移せという意味です
現在コマンドプロンプトが見ている場所はC:\Users\Rootであるのは理解できているはずです
この「コマンドプロンプトで見ている場所」をToolKitがある場所に移します
上記で軽く触れましたが、コマンドプロンプトはキーボードからタイプされる命令に沿って動きます
dirは今見ているファイルの中身を表示するものです
つまり見ている場所を移動する命令もあります それが「cd」です
コマンドプロンプトで cd C:¥ とタイプしてエンターしましょう
(ここの¥は理解しやすくするため全角にしています 本当は半角です 上記のcd C:¥をコピペしても受け付けてくれません)
(また¥は半角の/(スラッシュ)でも構いません)

命令が通るとすこし画面の文字が起動時と変わります
zero_7.jpg
これはCドライブの中身を見ている事になります

しかしToolKitはもう一段階下(BanishedKitフォルダの中)にあります
一つ下に移動しましょう、cd b と打ってください ただしまだ「エンターで入力はしません」
ここで一回Tabキーを押してみてください すると途中まで打ったコマンドが cd BanishedKitに自動的に変換されているはずです
別の名前がでた!という人は何回かTabキーを押してみましょう
Cドライブ直下にきちんとBanishedKitを置けていれば必ずHitするはずです
zero_8.jpg
直接文字を全部タイプするのはミスタイプや時間がかかります
Tabキーの入力補完を活用しましょう 補完してくれたのでそのままエンターし、BanishedKitに移動しましょう

注意点としては最初のC:\Users\Root>のまま cd bとタイプしても
BanishedKitフォルダは(Rootの階下にはないので)絶対にHitしません

吸い出しの実行

さてこれで4.2をこなせました
4.3を見てください 概要はBuildResouce.batを起動しろです
先ほどのコマンドプロンプトの画面(C)で「b」を押し、Tabキーを何回か押してみましょう
(※ここでは cd はタイプしません)
するとBuildResouce.batがHitします
このままエンターを押すとコマンドプロンプト上でbatが実行されます、エンターしてください

すると英文がものすごい勢いで流れてきます
意味不明すぎて不安になるかもしれませんが暴走はしていないので安心してください
もし Sprite Sheet 'Build\FontLargeSheet.rsc:resource' isn't large enough to hold all sprites.
とコマンドプロンプト上にでて、別の窓が開きそこから進まない場合はフォントをインストールしましょう
.pkgファイルをWinDataにしっかり置いておけばきちんとコマンドが通るはずです

zero_9.jpg
最後の数行はこうなっているはずです
途中でCould't find??うんたらがでるかもしれませんが多分大丈夫です

WinDataの中身をコマンドプロンプトではなく、普通にフォルダを開いて見てみましょう
今まで.pkgだけだったのが大量のフォルダが生成されているのが分かるはずです
これでソースの吸い出しは完了です


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  • 最終更新:2014-11-02 17:09:43

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